ブルーストーン採掘場

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入院の日々 第10話『熱量』

1月10日(日)

朝の点滴。昨日一旦抜いてしまったので再度針を刺すのだが、左手でどうにもうまくいかず。結局右手に刺すことになりました。利き手だけれども、1日1時間程度だし、明日でおわりの予定なのでまあ大丈夫でしょう。

今日は三連休の最終日で月曜といっても診察はなしなので、これと言って大きなできごともなく1日が過ぎようとしていたわけですがさにあらず。面会代わりの家族からの荷物受け渡し時に、洗濯された着替えとともに同人誌が一冊入っておりました。これがなかなかどうして熱いしろもの。

知人のチキンウェイ氏が、テレビアニメ『超音戦士ボーグマン』好きをこじらせるあまり作ってしまい昨年末のコミケで頒布されたファンブック『メガロシティマニアックス』でございます。

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見よ、燦然と輝くこの表紙!

まず表紙からしてすごい。本作のキャラクターデザイン、きくちみちたか氏描き下しイラストですよ!どんな贅沢な同人誌なのか。そして現役レジェンドアニメーターの方々含む豪華メンバーによる17ページに渡っての美麗寄稿イラスト(概ねアニス・ファーム)。もう眼福、眼福としか声が出ません。

さらにファンブックの真骨頂はむしろここから後。前述のきくち氏と、当時の玩具原型をされた小林義仁氏に制作秘話の特別インタビュー。貴重な裏話も交じえてもう聞きたい放題聞いてます。で、極めつけはチキンウェイ氏と現役アニメーターにしてヘビーボーグマンファンである椛島洋介氏の対談。マニアならではの、語り出したら止まらない、怒涛の魅力合戦。いやあ、どれをとっても読みごたえバツグンですよ。

と、ここまで書いてきて実はワタクシ件の『超音戦士ボーグマン』を1回も見ていないんですよ。にもかかわらず伝わってくる、ボーグマンへの熱い思い。これはホンモノだ!と唸らざるを得ません。そして、ボーグマンを見たくて見たくてしょうがなくなっちゃいました。だって、インタビューやら対談やらでキャラクター(もっぱらアニス)や映像の魅力をこれでもかって語ってるのに、場面写真なんて1枚もないんですよ!少なくともアニスの変身シーンを見ないで死ぬわけにはいきません(笑)。「世界を揺るがした」とか書いてあるし!

ということで、ファンですらない人間にわざわざ送っていただいたチキンウェイ氏には、そのパトスで作品の魅力を知らしめ、元気もいただけたことに対して改めて感謝の念を送らせていただきます。初めての同人誌でこんなもん作りやがって、あんたすげえよ!

なお、今後この同人誌は増刷して通販・委託販売が始まる予定とのことです。状況はチキンウェイ氏のTwitterアカウントで告知されるそうなので、ご興味を持たれた方は是非チェックしてみてください。

 

ちなみにこんなに熱くなりながらも、寝る前血糖値は118と比較的落ち着いていたことを付記させていただきます。おわり!

 

予告
100年にも渡り続いてきた入院生活。今日もまた、昨日と同じ一日が始まり、そして終わるのか。だが、その日診察室でキリコにもたらされたのは、永遠かと思われた病院での暮らしに希望の光を投げかけるものだった。神にも等しい医師の言葉がアストラギウス銀河に響き渡る時、果てなき戦いの日々を越えて新たな未来への一歩を踏み出す。

次回、『予感』。今日とは違う明日への扉が、静かに開く。