ブルーストーン採掘場

ボードゲームやらなんやかんや。

入院の日々 第4話『怒涛』

1月4日、入院3日目。

6時半頃に起床。朝の血糖値は106とまずまず。

さて今日もまずは8時に朝食、と思ったら入院時に診察してくれた先生(B先生)が「今、だいじょうぶ?」といきなり現れた。本当は休みなのだが、様子を見に来てくれたという。ありがたいことです。でも、休みはしっかり休んでくださいね。顔の動きを軽くチェックしてもらうが、麻痺は悪化していない模様で一安心と言ってくれた。まだ病状が進行する時期なので、悪化しなければ御の字とのこと。こちらも一安心です。B先生は颯爽と去っていかれた。頼もしい限りです。時々専門用語まじりでパっとわからないこともあるけど。

 

朝食後、さて次は点滴とマッサージかなと思っていたら今度は看護師さんから「診察なので耳鼻科診察室にお願いします」と声がかかる。あれ、今朝のB先生のは診察ではないのか。ホントに休みに様子見にきただけなのか。恐れ入りました。診察室に入ると、当然ながら別の先生。B先生の話と同じで今のところは変化なしでOK、このまま治療を継続するという話。そして、まぶたが閉じづらくなっている関係で目に傷がついていないか、糖尿病の影響が目に出ていないかの検査のために次は眼科の検査と診察だという。あらやだ忙しい。

眼科に行くとまずは視力検査やら視線の検査。視線の検査はアイスの棒みたいなのをあっちこっち振り回すのを注目し続けるのだが、棒の先端にジバニャンのシールが貼ってあって笑いそうになるのをグっと堪える。

 

病室に戻ってきたところでインスリン点滴開始。始まったかと思ったら間髪置かずに理学療法士のAさん登場。診察でなかなか帰ってこなかったので出直してくれたとのこと。すいません。僕は悪くないけどな。昨日で慣れたこともあり、Aさんとの無駄話が加速する。次々に話題を投げかけてくれるのでこちらもお返しとばかりどんどん話題をジャンプさせ、結構な会話の応酬になる。なんだかんだでマッサージの間中喋りっぱなしかもしれない。結果的に貴重な話相手なので、Aさんにも感謝ですね。

さて次はお昼だろうと思うとさらに追い討ちの薬剤師さん現る。処方されている薬の説明を一通りしてもらう。やはりこれまで三が日だったために説明が遅くなってしまったという。何の薬を飲んでいるのかは知りたかったところなのでよかったよかった。

お昼前の血糖値は172。昼食後、例によって薬を持ってきてもらう。薬剤師さんから説明があったためか、夜からは薬は自己管理で良いという。食べ終ってすぐ飲めるからその方がありがたいですね。事態は徐々に進行していくな。

いやはや、なんとも盛り沢山の怒涛の午前中だった。ヒマで困るくらいかと思ったが、意外と忙しいぞ入院生活。

 

飛んで午後3時。今日は面会に娘が来てくれた。洗濯物と着替えを交換してちょっとした無駄話であっという間に5分経過する。さてじゃあまたね、と言うと看護師さんが「実は……」と話し始める。なんと、コロナがまた広がりつつあるので明日から面会が禁止になってしまうとのこと。あらまあなんと。荷物の受け渡しだけは看護師さん経由でできるということだったが、これはちょっと全くがっかりのお知らせだった。オミクロンめ!

 

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突然の『風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参!』

この悔しさはを何かにぶつけなくてはということで、こんなこともあろうかとノートPCで遊べるようにしておいた『女剣士アスカ見参!』を起動。せっかくなので最初から始めてメイオウランまでサクッと倒す。ふう。やっぱりアスカは楽しいな。ちなみにゲームパッドの類は持ってきていないので、キーボードオンリーでのプレイ。移動操作だけはカーソルキー固定でカスタマイズさせてくれないので、色々試行錯誤の末「KeyToKey」というフリーソフトローグライクな移動操作に変更できました。作者の方ありがとうございます。色んな人に感謝を捧げる入院生活です。

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特定のソフトだけとか、同時押し設定とかいろいろ細かく指定できて便利。

本日最後は、夜から自己管理になった薬たち。こうやって見ると結構たくさん。このうち一袋は普段の薬4種類が一つになっているので実質8種類ですね。キチンと飲んで早く良くしたいであります。

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飲み間違えないようにしないとね

予告


それは常に、予告なく突然に現れる。これまでの喧騒を嘲笑うかの如き全き静寂。不意を突かれたキリコの意識は徐々に失なわれ、緊張の糸が断ち切られる。「眠るな、眠ってはいけない」。医師の忠告が脳裏によぎり、高速で打ち込まれる文、文、文。一心不乱に紡がれた情報の塊が、今まさにネットワークの海に放たれた。

次回、『沈黙』。一陣の清風が、乾いた砂漠に舞い降りる。